こころ野便り~農業について思う。チャレンジ編 その7

記念講演は、京都大学の先生のお話だった。「良い野菜とは」そんなお話だったように記憶している。良い野菜は、包丁で切る時かたいが火を通すと柔らかくなる。それは、植物の細胞壁がシッカリしているからで生では硬いが、細胞壁を作るクチクラ層は、ゼラチンの様な物で出来ていて熱を加えると柔らかくなる。こういう野菜は、虫に食べられにくいし病気にも罹りにくい。良い野菜には、農薬を使う必然性が無くなると言うわけだ。興味深い話にもっと知りたい本当のことが知りたいと探究心に火が付いた。農薬の使用を止め、病害虫の大発生に苦慮していたが、その畑が、自然のバランスを取り戻すために一生懸命頑張りもがいている姿に見えた。人も畑も変化する時、産みの苦しみが有る。それに耐えきれず対症療法に走ると変化の芽を摘みかねない。しかし、痛みに耐えきれず壊れてしまうことも有りうる。でも今回は、気付かぬうちに長年かけて準備がすでに整っていたらしい。待つことが出来た。収入は、減ってしまったが、研究会に参加したりマクロビオテックの料理教室にも通った。発酵肥料作りにも挑戦し始めた。何より幼い子供達と過す時間がたっぷり出来た。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら


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