こころ野便り~農業について思う。チャレンジ編 その5

医療的なお産と生理現象としてのお産。両方の現場に立ち会ってその違いに気付くことが出来た。どちらが良い悪いと言うわけではないが、別のことのように思えた。生命力と子を産むために備わった能力を最大限に引き出す自然出産。4100gを超える大きな赤ん坊は、元気な女の子だった。もし病院でのお産を選択していたなら何らかの医療行為がなされていたはずだ。その前に予定日を数日過ぎたところで陣痛促進剤が処方されたに違いない。息子の時とは様々な違いがあった。生命力と産むために備わった能力を信じて待つことが出来れば必要の無かった医療行為もあったと思う。農業も同じだ。無農薬で野菜を育てる為の最大のヒントを自然出産から得た。この得たヒントを元に新しい農業技術を構築することが、楽しみになって来た。少し先走って農薬の使用を止めて野菜が病害虫でボロボロになってしまったが、その野菜の生育に適した時期に種を蒔けばそれだけで相当に改善するはずだ。病害虫にもその存在に理があるはず。その理を無視して農薬で解決しようとすることは、暴力に等しい。病害虫の声が聞き取れる様になりたい。助産婦さんが、木の筒で胎児と対話されていた様に。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら


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