「感染対策を万全にしています」は本当か??

新型コロナの感染者が急増しています。そんな中でも「感染対策を万全にして」イベントを実施したり、営業を続けている所が多いのですが、「万全」な所は少ないと個人的に感じています。というのも、対策と言えばマスク着用に手指消毒、飲食店なら衝立の設置。インフルエンザなどの感染症も心配な時期なので、手指消毒しないよりする方が良いと思いますが(ちなみにノロウイルスはアルコール消毒では防げません)、新型コロナは接触感染はあっても稀だとわかっています。(中国はカナダからの郵便物による感染を主張していますが、真相は不明)。ニュースなどで「今年は感染対策を万全にして・・」というアナウンスと共に人々が机や物品を懸命に拭いている映像が流れる度に、違和感を覚えます。

コロナ対策で優先すべきは「換気」なのですが、日本では最初に空気感染を否定した為にその後も「マイクロ飛沫感染」などの造語でごまかしている為になかなかその意識が浸透しない。きちんと報道しないメディアの責任は重い。

換気対策が進まないので、自らCO2モニターを携帯して電車などで計測して報告するtweetをよく見かけます。

コロナ対策は少なくとも1000以下、出来れば800以下が良いとされるのですが、学校ではコロナ前の1500をまだ基準にしているそうです。学校でクラスターが多いのも頷けます。
私もCO2モニターを持ち歩いていますが、某ショッピングセンターでは入口にのみCO2モニターが設置され、常に600以下で優秀な印象を与えています。でも奥のスーパーでは1000以上になることが多く、このショッピングセンターではしばしば感染者を出していて、表示はやってる感の演出に過ぎないと思っています。
美容師さんとお客さんがソーシャルディスタンスを取れない美容室で、順番を待つ間に700以上になったので、私の番になった時に「窓を開けてもらえますか」とお願いしました。本当は対角に2ケ所の窓を開けて空気が流れる様にするのが良いけれど、その時は片側の窓を10センチほど開けただけ。それでも常時開けて下さっていたので500台になり、少し開けただけで効果があると実感しました。何より嫌な顔せず、窓を開けて下さった美容師さんに感謝。一方、某生命保険会社のロビーが1200以上になったので、後日所長さんが家に来られた時に「あの時、高かったですよ」と伝えたのですが、「うちには計測するものがないので、よくわからない。色々感染対策はやってるんですが」と消極的で、決定権のある人の問題意識がどこまであるかがカギだなと感じました。建物の内部を循環させるタイプの空調だと汚染された空気が他の階まで広がる訳ですが(ダイヤモンドプリンセス号の感染拡大がこれでした)、意識する管理者は多くない様です。

先日受診した内科の待合室はHEPAフィルター付きの空気清浄機が数台置かれて、秋までは700台でしたが、冬になって暖房を入れる様になってからは1400以上になることも。秋までずっとドアを全開にしていた歯医者さんも今は閉まっていて、マスクを外すリスクを考えると受診は春まで待とうと思います。実際に冬のCO2管理は難しい。我が家は夏は窓を開けていると400台ですが、冬に閉めてガスファンヒーターをつけていると、私と犬しか部屋にいなくてもすぐ2400をこえます。但し、窓を開けて換気扇を強く回すとみるみる下がって700以下になるので、来客がある時は寒くても常に窓を開けて強めの換気扇です。

感染対策を万全にするなら、CO2濃度の可視化と数値に応じた換気。これが徹底されて初めて「withコロナ」が可能になる。逆に言えば、残念ながらまだまだ日本では無理。自衛しかありません。(モモ母)


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