川村輝夫の映画情報~「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 」

ボンドは現役を退き、ジャマイカで穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、それは長くは続かない。
ある日、旧友でもあり、CIAエージェントのフェリックス・ライターは、誘拐された科学者を救い出してほしいとボンドのもとを訪ねる。その想像を超える過酷なミッションよって、ボンドは危険な最新技術を操る正体不明の敵へと導かれていくのであった…。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のロケーションマネージャーである『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の悪役は、能面を愛用していることに加え、アジトを枯山水や盆栽、畳で飾り立てているなど日本要素が強めなサフィン(ラミ・マレック)。彼のアジトがある島に選ばれたのは、北大西洋にあるデンマークのフェロー諸島だ。
ヘイズが「どこからも遠く離れていると感じられるような、素晴らしく孤立した場所」と表現するフェロー諸島の映像が、映画ではCGを使って加工され、架空の島として登場する。
非常に日本風なアジトということで、そもそも同作のロケ地として日本を検討することはなかったのか?との問いに、ヘイズは「実際、検討したんだよ!」と即答し「どのくらい話していいのかわからないけど(笑)、東京はかなり初期の段階からしばらくの間、ロケ地として間違いなく検討されていた。たくさんのアイデアが出て、全員が撮影するのに熱狂していた場所があったんだ」と語る。
「脚本が違う方向に進んでしまって、最終的には上手くハマらなくなってしまったんだけど、長い間、話し合われたよ」と『007は二度死ぬ』に次いで日本が『007』映画のロケ地となる可能性があったと明かした。
能面を愛用していることに加え、アジトを枯山水や盆栽、畳で飾り立てているなど日本要素が強めなサフィン(ラミ・マレック)。彼のアジトがある島に選ばれたのは、北大西洋にあるデンマークのフェロー諸島だ。ヘイズが「どこからも遠く離れていると感じられるような、素晴らしく孤立した場所」と表現するフェロー諸島の映像が、映画ではCGを使って加工され、架空の島として登場する。


《あらすじ》
イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描く人気シリーズの第25弾。
諜報(ちょうほう)の世界から離れていたボンドが、再び過酷なミッションに挑む。
メガホンを取るのはドラマ「TRUE DETECTIVE」シリーズなどのキャリー・フクナガ。
ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリスらおなじみの面々が出演し、
新たに『ボヘミアン・ラプソディ』などのラミ・マレックらが参加する。
諜報員の仕事から離れて、リタイア後の生活の場をジャマイカに移した007ことジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、平穏な毎日を過ごしていた。
ある日、旧友のCIAエージェント、フェリックス・ライターが訪ねてくる。
彼から誘拐された科学者の救出を頼まれたボンドは、そのミッションを引き受ける。

今、この時代にジェームズ・ボンドを描くならこうなるーーーということなのではないか。
ダニエル・クレイグ版のボンドは、最初から生身の人間らしさが魅力だったが、
彼の最後のボンドとなる本作は、それを際立たせる。
彼は人を信じ切ることができず、そのことを悔やむ。肉親というものと縁を切れない。
そうした普通の生身の人間を描くのに相応しく、血縁、復讐、バイオ兵器といった有機的要素が多用され、映像の質感も、サム・メンデス監督による前作/前々作の硬質さとは対照的に、暖かく柔らかく生っぽい。
楽しいオマケは、ベン・ウィショー演じるQの自宅でのオフ姿。
今回のQは見どころが多く、Qファンは必見。
人間的なボンドだった。さて、次に登場するのはどんなボンドでしょうか!
★★90点★★

 


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