暑い中、後見活動中に考えていること

こんにちは。毎日、とんでもなく暑いですが、いかがお過ごしでしょうか。

動かなくても汗をかき、体力を奪われます。生きていくだけでも、なかなか大変だということを実感している今日この頃です。

さて、暑い中でも人々の生活は続いており、福祉の支援も中断はできません。

特に、在宅で暮らされている人は、暑さの心配とともに新型コロナウイルスに関しても心配があり、心配事はきりがありません。

ところで、在宅生活をされている方を支援する場合、施設での支援とは異なり、24時間体制での見守りは当然不可能です。ある程度は、支援がなくても安全に過ごせることが必要で、それができる見込みがあるから、単独または高齢ご夫婦世帯での地域生活の継続が可能なのだと思います。

最近、私がよく考えることは、「事実を伝える」ことについてです。24時間の見守りができないからこそ、ご本人からの発信はとても重要になります。困った時にSOSが出せるといいのですが、必ずしも、ご本人が「困った」を自覚されるとは限りません。

例えば、詐欺商法に遭ったとき、ご本人は詐欺だと気づかない場合はあります。周囲が「なんとなくおかしい」と気づいて、よくよく観察してみると、「もしかして!?」と確信に変わっていくいうこともあり得ます。

こんなとき、ご本人に敬意を尋ねる必要があるのですが、「事実」に即して説明をしていただけるかは、素早く被害を防げるかどうか、支援につなげられるかどうかにつながります。

しかし、実際のところ、私達支援者が求める「事実」とは異なった答え方をされる場合は多々あります。その要因はさまざまです。記憶力の低下がある場合、思い込みや願望が混入する場合、時系列という概念の形成があまりできていない場合、失敗したと感じたことを隠したいと思う場合、そもそも言葉の意味を実はきちんと理解していない場合・・・いろんな理由で、「事実とは違う」ことを話される場合があります。

支援者が利用者さんに話を伺う時、往々にして、支援者の成育歴やこれまでの経験のなかで、利用者さんのリアクションを捉えようとしてしまうことがあります。上記の場合、事実と違う話をされることを、『嘘を言っている』とか『ごまかしている』と捉えることがあります。

しかし、安易にそう考えてしまうことは、これから先の支援に対してプラスにはなりません。なぜなら「嘘」や「ごまかし」をしてしまうというレッテルを張ることで、そこに、信頼関係が成り立たなくなると思うからです。

嘘をつく人を信頼できる、と思う人はいないでしょう。

支援者が利用者さんと何か重要な、かつ、特に面白くないまじめな話をする場合、その発言の要因は何なのかを、多面的に検討する必要があるでしょうし、安易に「失敗したんだ、怒られるんだ」と思われないような雰囲気づくりも、コミュニケーションを図るうえでとても大切だと思います。

だれでも、住み慣れた場所で、住みたい場所で、できるだけ自由にのびのびと暮らしたいものだと思います。その暮らしにはリスクもついて回ります。回避できるリスクは避けられるように、日頃からのコミュニケーションの在り方は、よく考えて支援を行わなければならないなぁ・・・。

暑い夏。暑すぎて、気が緩むというよりも、気が抜けきってしまいそうですが、開放的な気分になりやすい季節です。何かが起こっても、頭はクールに保って支援を続けていきたいと思います。

 

子どもの頃、禁止されていたことを、どうしてもやってみたくて…大人げないと言われそうですが、思いついたらやっています。これは、スイカ。小玉スイカの皮をむきました。この丸い赤い球を全部食べられるなんて、なんて素晴らしい!スイカ好きにはたまりません。実際のところ、これを齧って食べるのは難しいですから、切ってたべるのですが、皮をむけたことで大満足です。いくつになっても、「やってみたから気が済む」ということはあるようです、私の場合は。みなさんにも、「実はやってみたかった」ということはありませんか?

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兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者支援、認知症の方と家族の支援ならびに防災と福祉の地域啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師などの活動に取り組んでいる。2022年から同志社大学社会学研究科の後期課程博士課程院生。カレーと豆好き。犬大好き。社会福祉士、公認心理師、防災士。介護支援専門員。第1種大型自動車免許、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。