はいせつよもやま話~四隅に櫓を立てる据置型リフトなら部屋を自由に移動できます

ベッドから車いすやポータブルトイレなどに移乗する為の介護リフトには、床走行式のほかに据置型もあります。据置型リフトのなかには部屋の四隅に櫓を立てるタイプと2本の支柱によるアーチ型タイプがあります。櫓型は部屋に櫓を組んでその間をレールが前後に動くもので、介護が必要な方はレールにより左右に移動できます。そのため可動範囲が限られるタイプのリフトと違って部屋の中をどこでも自由に移動することが可能です。ただ天井からペンダント式の電燈が下がっているとレールとぶつかって上手く使えないことがありますから、現状の部屋のままで使えるとは限りません。アーチ型はレールの通っている所でしか上げ下ろしが出来ないため、どの位置に設置したら車いすに移乗しやすいかをきちんと考えておく必要があります。ベッドサイド設置型、面移動する櫓型、線移動のアーチ型は、いずれも設置工事は不要です。このほかベッドに設置するベッドサイド固定型もあり、これらの本体は介護度にもよりますが介護保険のレンタル可能なモノです。また体に装着するスリングシート(吊り具)は介護保険での特定福祉用具購入対象品ですから、安価で購入することができます。
走行用のレールを天井に固定する「天井走行式」もあります。こちらは住宅改修が必要になります。天井を補強しないと危険ですし、レンタルできるのは取り外しできる本体だけで、天井に埋め込んだレールなどは自己負担になります。ベッドを移動させると下ろす位置が変わってくるので、ベッドを置く場所が制限され、体の状態が変わった時にうまく対応できないかも知れません。それぞれの家の構造と本人の希望を考慮して、適したリフトを選ぶと良いでしょう。

「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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