防災、備えはまずは基本の確認を。

1月も早いもので、もう半ばです。今年は、昨年から引き続き、新型コロナウィルスのことで落ち着かない毎日ですが、例年のこの時期は私や周囲の人にとっては、阪神・淡路大震災を思い起こす時期です。あれから26年、その後も日本各地を地震や台風、洪水などが襲いました。自然の猛威は想像と想定を超えてくるものだと、つくづく思います。今の、新型コロナウィルスの拡大も、これまでの自然災害とはまた違う部分もありますが、想像をこえる状況をもたらしていることは多くの人の共通認識ではないでしょうか。

 

さて、何度も繰り返しになりますが、また、今ここで、災害と防災について再確認しましょう。

 

【ハザードマップを確認しましょう】

お住まいの地域や勤め先地域の役所で配布しているでしょう。また、インターネットでも検索することができます。ハザードマップとは、各種災害の被害想定と、避難所等の情報が掲載された、災害発生時の避難に関する情報を得るための地図。

ハザードマップの確認で大切なのは、「自分のいる場所は、どんな災害が起こる可能性があるのか」「自分のいる場所は、どれほどの被害をうけるのか」を確認することです。

昨年からの感染症拡大を予防するために、例えば水害の際には、外へ逃げ出すだけではなく、自宅の2階等の上階へ逃げる「垂直避難」も呼びかけられるようになりました。水害の被害想定が、『2階へ逃げることで難を逃れられる』状態であれば、自宅での垂直避難という選択肢もアリでしょう。

ハザードマップを見ながら、「水害のときは」「地震が起こったら」「津波がくる場合は」「台風が来そうなときは」など、いろんな災害について、具体的に難を逃れる方法を考えていきましょう。

 

【ときどきシェイクアウト訓練】

シェイクアウト訓練とは、その場でできる地震発生時に身を守るための訓練です。「その場」でできるので、今すぐにでも可能です。合図があれば、「姿勢を低くし、頭を守り、動かない」という3点を即座に行う訓練です。合図は、大規模なシェイクアウト訓練では、スマートホンから流れるあの不気味な警報音の場合もありますし、自分でする場合は心の中で自分で合図してやってみることもできます。

頭の中ではわかっていても、いざやってみると、思っているよりもできないことがわかるかもしれません。ときどき、訓練を行いましょう。

 

【携行品・備蓄品の確認を】

持って逃げる用の物品と、家にとどまる際に消費する飲食品や消耗品などの、賞味期限や動きの確認を行いましょう。

水は1人につき1日に3リットルが目安です。食べ物やほかの飲み物も3,4日は足りる程度に用意しておきましょう。飴やチョコレートなども、あると嬉しいですね。

お薬が必要な人は、お薬手帳の写真をスマートホンでとっておくなど、自分が飲んでいる薬の情報がきちんとわかるように工夫をしましょう。

持ち出し品の中に、スマートホンや携帯電話などの充電器は入っていますか?また、今後は避難先で感染防止ができるように、マスクの予備やウェットティッシュや手指消消毒用品、体温計などの携行も必要でしょう。
非常用持ち出し袋を作り、中に入れておきましょう。

 

基本的なことを、繰り返し確認しながら、気づいたことにもう少しの確認と準備をしていくと、いざという時に安心です。コツコツとできるところから、やっていきましょう!

 

写真は以前の避難訓練で試食したアルファ化米の炊き込みご飯と、お味噌汁。ところで先日、「備蓄していたインスタント米が余ったから、どうぞ」と、アルファ化米を頂きました。お湯または水をいれてしばらく放置するだけで、柔らかいごはんの出来上がり。味も、なかなかおいしいです。きちんと、備蓄して、定期的に備蓄品を入れ替えるのも、素晴らしい取り組み。入れ替え終わった備蓄品を、のんびり食べることができるのは、この一年間無事に過ごせたからこそ。これから先も、安全に安心して暮らせますようにと願いながら食べる、備蓄品ローテーション。

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兵庫県在住。「福祉×ICTで、毎日を安心安全に、心豊かに。あなたに寄り添う相談援助」をモットーに『森のすず社会福祉士事務所』開業。成年後見等による高齢者・障害者支援、認知症の方と家族の支援ならびに防災と福祉の地域啓発活動、スクールソーシャルワーカー、各種研修講師などの活動に取り組んでいる。2022年から同志社大学社会学研究科の後期課程博士課程院生。カレーと豆好き。犬大好き。社会福祉士、公認心理師、防災士。介護支援専門員。第1種大型自動車免許、2級FP技能士、第2級アマチュア無線技士。