My Favarite Shops & Things~鞍馬口のカフェ「フランジパニ」で寛ぐ

奥の座敷席。今はコロナの影響で席を二つに分け、更に縁側にも新たな席があります。

お気に入りの店やおススメの食べ物、愛用品などをご紹介します。初回は「カナリア倶楽部」設立当初に田中真弥さんによるカナリアカフェの会場として使わせて頂いた町家カフェ「フランジパニ」。場所は烏丸鞍馬口を西に入った室町角。店内手前の土間には2人用のテーブル席やソファ席、奥には座敷やコロナ対策で新たに庭に面した縁側にも席を設けて、ゆったりとした配置になっています。映画「マザーウォーター」のロケ地になったことで知られ、若いお客さんも訪れますが、年配のご近所さんも多く、一人で読書する人、談笑するカップルなど、一見さんも常連さんも、どの世代も気持ち良く過ごせるのが魅力です。文庫本持参で訪れたり、土間は犬連れOKなので、愛犬と一緒に出掛けることもありますし、近くの病院に通院していた父を車椅子で連れて行ったこともあります。父が元気な頃にも訪れていたので、要介護になってからも行くことが出来て嬉しかった。但し静かに過ごす人が多いので、どうしても騒いでしまう小さいお子さんやコロナの影響でグループ客はお断りされているようです。

ケークサレ。キャベツのチーズ巻とツナのケーク。

「カフェ・ドゥ・ガウディ」の豆を使った美味しい珈琲やケークサレという甘くないケーキが一押しですが、ココアやバナナジュースもよくオーダーします。お砂糖なしで作って下さったり、寒い時期は氷を入れるかどうか尋ねて下さる心配りが有難い。ご店主の接客が居心地の良い空間を更に快適にしてくださいます。ちなみにたっぷりの季節の野菜と共に出されるケークサレは「キャベツのチーズ巻きとツナのケーク」と「玉ねぎとベーコンにグリエールチーズのケーク」の2種類があって、どちらも美味しいのですが、お気に入りはキャベツのチーズ巻とツナのケーク。小腹が空いた時などにおススメです。

アイスのカフェオレ。

余談ですが、この場所にはかつて近衛家別邸(御花畑御屋敷)があり、幕末には薩摩島津家が使用し、島津家家老だった小松帯刀の寓居として知られていたそうです。慶応3年の夏には西郷隆盛や大久保利通らが、この地から五山の送り火を見たとのこと。2017年に店の前に標石が建てられ、側壁には解説も書かれています。珈琲好きは勿論、歴史ファンの方も是非訪れて頂きたいと思います。(モモ母・ライター)

★Prangipani(フランジパニ)
上京区室町通鞍馬口下る
075-411-2245
10時~17時
木・日・祝休
地下鉄「鞍馬口駅」徒歩3分


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