Weekend Review~「やさしいライオン」

「やさしいライオン」はやなせたかしの絵本があるのですが、私は実際に手に取ったことがなく、虫プロがアニメ化したものがとても心に残っているので、アニメとして紹介したいと思います。数年前に購入したDVDが現在貸し出し中の為、写真はなしで、代わりにYouTube動画をリンクしました。こちらで全編(27分)視聴可能です。
この作品を子供の頃に2回見たと記憶しています。一度は小学校での映画鑑賞(当時は地下室で理科のモノクロ映画を見たり、講堂に集められての映画鑑賞会がありました)だったか、映画館で観たのか憶えてないんですが、2回目に観たのは京都会館第二ホールで、これははっきり憶えています。犬のムクムクに育てられたライオンのブルブルのお話。やなせたかしが「動物園から脱走したライオンが殺された」「メスの犬が子供のライオンを育てた」と言う2つのニュースから構想のきっかけを得たとアットウィキに書かれています
「やさしいライオン」というタイトルですが、心に残るのは親を亡くしたライオンを育てたお母さん犬のムクムクの優しさ、愛情の深さ。ミュージカル仕立てになっていて、「ブルブルいい子ね・・・」で始まる子守歌は心にしみます。今回久しぶりに見たんですが、この曲が流れた途端、懐かしさと母恋しさで涙が出てしまいました。やがて立派なライオンに成長したブルブルと年老いたムクムクの再会、そして逃げ出したライオンに銃を向ける人間。絵本を見ると、アニメが忠実に原作の世界を表現していたことに改めて気づかされます。あの子守歌も絵本そのままだったんですね。(絵本もYouTubeになってましたのでリンクしておきます)

アニメが作られたのは1969年。手塚治虫が制作、やなせたかしが演出や美術を担当しています。今の日本のアニメのクオリティの高さには驚かされますが、この作品はその礎を作った人たちの「良いものを作るぞ」という気概が感じられて、その意味でも素晴らしいアニメだと思います。余談ですが、現在入手できるDVDは千々松幸子とかないみかが出演するリニューアル版で、オリジナルは久里千春と増山江威子の出演。子守歌はリニューアル版も久里さんの歌が使用されています。久里千春さんって、トッポジージョの声の山崎唯さんの奥様ですよね。懐かしいです。(モモ母)

 


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