はいせつよもやま話~プライドを傷つけずにおむつを使ってもらうには

初めておむつをつける時は誰でも抵抗があります。まだ女性は生理でナプキンを使ったことがあって、何となくつけたイメージなどがわかるのですが、男性は尿パッドを使った経験がないので特に嫌ですよね。ですから、同性が勧めるのが良いと思います。仮に80歳のお父さんに55歳の息子が「僕が最近ちょっと尿漏れを気にしていて、もらって来たのでつけてみた。見本がまだあるからお父さんも使ってみない?」というように自分ごととして語ると、結構使ってもらえます。女の人にも娘さんが「私、ちょっとくしゃみをしたら漏れるから、こんなパッドをもらってきたけど、お母さんもどう?」と話してみたり。今はパンツ型の紙おむつにはとてもカラフルなものもありますし、スポーティーですから「テニスをやっていて、こんなパンツを履いてるの、便利だからお母さんも使ってみない?」とおまけみたいな感じで勧めてあげると相手のプライドを損なわずに受け入れてもらえます。
本当はご本人もちょっと困っておられるはずなんです。でも、人から無理に言われると、「まだまだ要らない」と言いたくなります。おむつを拒否して使わなかった女性がおられて、ご家族が何も言わずにベージュの紙おむつを引き出しに入れておいたら、愛好されるようになったケースもあります。本人も困ったなと思っているところに届けるには、自分のことのついでにして話したり、面と向かわず、さりげなく忍ばせてあげると良いでしょう。

「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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