地球温暖化と牛肉と日本

本日は教育問題から少し越境します。国連で温暖化サミットが開かれました。16歳のグレタ・トゥーンベリさんのスピーチが話題になっています。全文の日本語訳はこちらから読めます。


テレビでは一部が放映されるため、彼女が涙を流して訴える感情的な様子が印象に残ってしまっているかもしれませんが、実際には多くの科学的な知見を踏まえて論理的に意見を述べていることがわかります。
その温暖化サミットに、就任したばかりの小泉環境大臣が参加したのですが、ニューヨーク到着早々にステーキ店に行ったことが、様々な意味で「話題」になっています。日本ではあまり知られていませんが、地球温暖化の問題等から牛肉を食べるのは控えるべきだという考えとそれに基づく行動が世界では広がっています。


水ジャーナリストの橋本淳司さんも記事を書いています。肉を生産する過程では大量の二酸化炭素が排出されたり、多くの食物や水を消費しないといけないが、中でも牛肉はその程度が大きいというものです。


ジャーナリストの津山恵子さんの記事も参考になります。ニューヨークの公立学校では週に1回、肉を出さない日があるそうです。


またこの記事では、日本が世界からどのように見られているのかについても紹介されています。高い省エネ技術を持っていたりするためか、日本は環境保護先進国だと勘違いしている人がいるようですが、そんなことはありません。そういえば前の環境大臣の原田氏も、就任記者会見で「廃棄プラスチック問題で世界をリードする」なんて言っていた記憶がありますが…。現状ではリードしていただくほうです、日本は…。
地球温暖化問題とは別の角度からも、牛肉には問題がありそうです。


さらに別の観点として動物福祉があります。


「殺して食べちゃうのに福祉?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、命をいただくからこそ、生きている間は充実した毎日を送り、殺すときにも丁寧に接するという考え方は大事ではないかと思います。この点から考えると、成長を早めるために大量のホルモン剤を摂取させるなどというのは、どうなのだろうと考えることもできます。残念ながら日本も米国と同様、動物福祉はかなり遅れていると言われています。
温暖化の話に戻りますが、小泉大臣がニューヨークで「温暖化問題はセクシーに」と発言し、なおかつ石油の消費量をどう減らすのかと問われて答えられなかったということも話題になっていました。関連映像をこちらから見ることが出来ます。

ここにも「日本の危機意識のなさ」が現れているという指摘があります。米国在住の映画監督の想田さんのツイート。


ニューヨークはグレタさんの「学校ストライキ」に児童生徒が参加することを許可したそうです。欧州での緑の党の躍進など、世界で政治の流れが変わりつつあるという指摘もあります。


自分のことですが今年の夏は、冬の間に買いだめておいたカイロを腰に貼って、上着を2枚持って過ごしていました。冷房で冷えるからです。東日本大震災の後、あれほど省エネをしていたのにどういうことなのでしょう…と思います。
———–
西垣順子<大阪市立大学 大学教育研究センター>
滋賀県蒲生郡日野町生まれ、京都で学生時代を過ごす。今は大阪で暮らしているが自宅は日野にある。いずれはそこで「(寺じゃないけど)てらこや」をやろうと模索中。老若男女、多様な背景をもつ人たちが、互いに互いのことを知っていきながら笑ったり泣いたり、時には怒ったりして、いろんなことを一緒に学びたいと思っている。著書に「本当は怖い自民党改憲草案(法律文化社)」「大学評価と青年の発達保障(晃洋書房)」(いずれも共著)など。


Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/canaria-club/www/wp-content/themes/mh-magazine-lite/content-single.php on line 21

Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/canaria-club/www/wp-content/themes/mh-magazine-lite/content-single.php on line 30