Dr.岡崎の医療コラム~熱中症

初めまして!この度、ご縁をいただき、「カナリア倶楽部」にコラムを投稿させていただくことになりました、岡崎寛士と申します。若輩者ですが、少しは皆さんのお役に立つことができれば良いなと思っています。

さて、5月の新緑から6月の深緑に変わる季節というのに、すでに30℃を超える夏日が続いており、今年も酷暑になりそうな気がする今日この頃・・・・医者としては、熱中症が心配です。

熱中症ってどんな病気?

熱中症とは、体に熱がこもったり、急激に汗をかいたりすることで、体内の塩分、水分のバランスが乱れることが原因で起こります。人間の血管は皮膚に熱がこもると広がってしまい、血圧が下がりやすくなります。そうすると脳への血流も少なくなります。これが原因でめまい、失神などの症状が引き起こされます。

ところで、汗って、塩味がしますよね?発汗により、多量の体内の塩分が失われると、筋肉の働きにも支障をきたして、けいれんや痺れなどが出てくることもあります。こういった熱中症の症状の原因は、夏場(とは限らなくなってきましたね・・・)の炎天下で長時間運動をしていたり、脱水症状を起こしていたり、といろいろです。特に高齢者の方や小さなお子さんは、暑さにうまく対応できないことが原因で熱中症になることがあります。

熱中症の対策1:暑さに負けないからだ作り・エアコンの上手な利用

「暑がりさん」・「寒がりさん」がいるように、外気温に対する感じ方は1人1人違います。ただ、体力がなかったりすると、気温に対して敏感になりやすくなり、暑さに体が負けやすくなります。そのため熱中症対策としては、暑さに負けない体力をつけることも方法のひとつです。

具体的には、バランスの良い食事を摂取すること、適度な運動による温度調節機能、発汗機能を鍛えると共に体力の底上げをはかっていくことが効果的です。暑さが本格的になる季節の少し前から、お散歩程度で良いので、運動習慣をつけておきましょう。「運動なんかできないよ!」という人は、、、十分な睡眠を摂るようにしてください。睡眠中には、疲労が回復します。規則正しい時間に就寝・起床し、十分な睡眠時間を確保しましょう。

もう1つ、エアコンを上手に利用しましょう。夏になると、夜間も気温が下がらなくなります。睡眠中に、大量に汗をかくことで、熱中症になるケースもあります。エアコンの気流の流れや風量を工夫したり、扇風機(カッコよく言うと、サーキュレーターでしょうかね)を一緒に使ったりすると、同じ温度でもより涼しく感じます。エアコンを使っていて、「暑いな~」と感じたら、温度の調節ではなく、風量を上げるか、扇風機で風を循環させると良いでしょう。エアコンの風は直接、体に当てないように注意してください(冷えすぎて、風邪引いちゃいます)。


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