こころ野便り~遺跡

福井で大学生活を送って居た息子が、卒業を迎えた。下宿の荷物を引き取りがてら妻と県内の遺跡を訪ねた。一つは、朝倉氏の一乗谷遺跡、戦国大名の城下町は細長い谷筋を天然の要塞とし1万人の人々が暮らしていた。戦乱の世とは言え栄華を誇った往時の様子を資料館で知ることが出来た。400年前に織田信長に滅ぼされてから谷は土砂に埋まり、田や畑に姿を変えていたという。
もう一つ平泉寺白山神社を訪れた。ここは、飛鳥時代の僧泰澄が開山された白山への登り口に当たり、戦国時代には、8千人の僧兵を抱える一大宗教都市だった。全容の2%、約2ヘクタールが発掘されている。今も白山神社が現存するが、巨木と苔に覆われ静かに眠る森となっていた。神と仏がせめぎ合い、もっと古い自然信仰の様なものが混在していた時代。白山の連なる峰々は、森林限界を超え雪深い北陸の山々の背後に一際白くそびえ立つ別の世界。仏教の伝来間もないころ若い修行僧泰澄は、その真っ白な頂に魅せられそこに真理を求め、そして目の当たりにされたと伝わる。平泉寺白山神社と言う不思議な名前の由来は、泰澄の悟りに由来しているように思う。神仏習合の起源かな。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら

 


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