こころ野便り~プラスチックごみ

地元町内に小さな稲荷神社が有る。年に一度地元の有志で近所の住民から護摩木を集め、お火炊祭を行う。その時神前に人参・大根・くわい・頭芋をお供えするが、それらを束ねるのに麻が使われる。麻の繊維を撚り合せた麻紐ではなく、麻を薄く剥いだだけの紐だ。初めて見た時それが何か分からずに神主さんに尋ねた。そう言えば神事に使う物は伝統的な理由からか自然素材(土に還るもの)が多い。比叡山の千日回峰行でも、行者さんはトレッキングシューズではなく草鞋で4万キロを行される。神や仏にお仕えするものは、結果的にごみを出さないということなのだろうか。台風で増水した川で堤防の外側の法面に大量のペットボトルや発泡スチロールが散乱していたのを見たことが有る。堤防の上段にまで増水し、流されてきたごみが強風で堤防の外にまで吹き飛ばされたのだ。堤防内の樹木の枝にも大量のレジ袋やビニールひもが引っかかり、増水時の水位が推測される。普段適切に処理されているはずのごみが、自然の猛威が人の悪行を暴く事になる。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら