こころ野便り~十津川村

大規模な災害で無くなられた方や大きな被害を受けられた方々にお悔みとお見舞いの気持ちが涌いてくる。相次ぐ台風や長雨で畑やハウスにも少なからず被害が出た。他人事ではない実感を伴っておられる方も多いと思う。順調に進まない諸々の仕事の事などを考えるとなかなか気が晴れない。そんな中、奈良県十津川村にある玉置神社を訪れた。広大な紀伊山地の奥深く千メートル近く玉置山の山頂付近に二千五十年前からあると言う。十津川村は、たびたび水害に見回れ、明治の大水害で北海道に移住された方々が新十津川を開墾された。また平成23年の豪雨でも大きな被害が出た。未だに土砂の撤去作業も行われている。しかし玉置神社境内は、樹齢3000年の大杉をはじめ1000年を超える杉の巨木が林立している。太古の昔に海底火山から噴き出した巨大な溶岩がむき出しとなり、ご神体として祀られていた。命を育む穏やかな自然と命を奪う荒々しい自然が共にある場所。自然そのものとそれを神として祀った2000年前の人の感性に心が響く。もう一度行きたい。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら


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