お盆が過ぎると一時だけど爽やかな秋の空気に包まれた。熱帯夜から解放され薄い布団を被って寝られた事がとても気持ちよかった。しかしオクラの収穫量は、一気に減った。やはりオクラは、蒸し暑い熱帯夜が好きなのだ。モロヘイヤも虫たちの食害により小さな穴の開いた葉がかなり増えてきた。朝夕には、コオロギも鳴き出した。季節の進みを感じると夏野菜の収穫も終了が近付く。９月に入れば夏野菜の後片付けと秋野菜の作付け準備に入る。加えて前回の台風の後片付けもしなければならないが、早くも次の台風が近づいてきている。昨年の秋は、長雨に悩まされた。父が生前言っていた言葉を思い出す。「この秋は雨か嵐か知らねども　今日の勤めに田草取るらん」二宮尊徳の歌らしいが若い時父からこの言葉を聞くのが嫌だった。病床の父に「あれどんな歌やった」と尋ねると、声の出せない口の形が「あァ」と言った後　給食の献立の紙の裏にサインペンで書いてくれた。今は、その紙を写真立てに入れていつも見える様にデスクの上に置いている。その日の献立に3分粥とあった。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。９月１日に行われる京滋有機農業研究会の公開イベント、田中真弥さんと左古かず子さんのクロストークはこちらから。