5年前「特別警報」が運用開始となり早速京都・滋賀・福井に発令され、その後毎年どこかに発令されている。そして先週大雨の特別警報が西日本の広い範囲に出された。数十年に一度あるかないかと言う非常時に出される警報が、京都府(今回は北部)には、五年で二回出された。温暖化による気象現象の極端化が指摘されている。「もう後戻り出来ない所まで来てしまったのかな」と思ってしまう。1970年大阪で万博が開かれた跡地に国立民族学博物館が有る。そこの初代館長の梅棹忠夫(故人)の言葉が思い出される。「進歩するということがどんなにこまることかということが、ちょっとわかるようになってきた。進歩しないでおくことがもしできればすくわれるかもしれない。しかし、このまま進歩がつづけば、われわれはもう破滅するしか道がないのではないか」と。1970年の万博のテーマ「人類の進歩と調和」にはそんな思いが込められた。新たな万博開催の誘致が大阪で進められている。お祭り騒ぎの万博の開催を望むわけではないが、50年前の万博に込められた思いを今一度考える時ではないだろうか。京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。