6月18日の地震のこと(3)-地震翌日京都にて

1限も4限も,授業の最後にコメントシートを提出してもらっています。この日はコメントシートに,昨日何をしていたかと,最初の地震の話の感想も書いてくださいと言いました。学生の感想を見ると,今回の地震はほとんどの学生にとって生まれてはじめての大きな地震で,学生自身もまだ恐怖が大きいようでした。阪神・淡路大震災が23年前の話ですので,大多数の学生は阪神・淡路大震災のときは生まれていなかったのです。

1限があるからと電車に乗っていて歩いて帰った学生,自宅のガスが止まった学生,一人暮らしでこわい思いをした学生,こわかったのにバイトの面接に行かなければいけなかった学生…。学生自身もまだ「非日常」の中にいるようで,その中で授業がはじまったことに戸惑った様子でした。自宅のガスがとまっているという学生が「早く安心して生活したいです」と横に小さい字で書いていたのに胸をうたれました。みんなこわかったね。こわいね。頑張ったね。ひとりひとりを抱きしめたい気持ちでした。学生ひとりひとりの中に,前日の地震は忘れられないものとして残ったようです。そして,私の伝えたかったことも伝わったと思っていいのかな…伝わったよね…と思いました。

実は地震当日の時点で,ニュースも何も見ていなかった私は,高槻の被害が一番大きかったと思っていたのです。しかし,被害は大阪北摂地域の全域に及んでいて,茨木市の被害も相当大きかったということを,学生のコメントシートから初めて知りました。恥ずかしかったです。
仕事を終えて,高槻に戻ってきて,最寄り駅に降り立ちました。息子と夫といられてほっとするという気持ちと同時に,ヘリコプターの音に”高槻に帰ってきた”という緊張感を新たにしました。ママ友グループLINEからは,またいろいろな情報をもらいました。設備点検のため家の近所の図書館は休みとなっていました。市役所業務自体はこの日の午後に一部再開したことをインターネットで知りました。


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