6月18日の地震のこと(3)-地震翌日京都にて

そして保育所からはまた一斉メールが来ていました。件名は「非常変災による臨時休所について」。本文は「昨日発生した地震により、本日につきましては、臨時休所とさせていただいていましたが、いまだ水道・ガス等のライフラインが復旧していないことや、本日から明日にかけて大雨が予想されること等から、施設の破損物の修繕等の安全確保に万全の体制をとるため、明日6月20日につきましても、全園臨時休所の措置をとらせていただきます。皆様におかれましては、大変ご不便をおかけしますが、ご理解を賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。なお、あさって以降の取り扱いについては、明日ご連絡をさせていただきます」。

まだまだ気の抜けない日常が続くのだと思いました…思わずにはいられませんでした。過度の緊張はこの日も続いていました。ただ,学生に伝えたいことは伝えた,伝わったということは,私にとっては支えになりました。そして,学生にとっても…たぶん他の人にとっても,自身に及んだ被害の程度は異なるものの,前日の地震が心に大きな影響を与え,それがまだ続いているということは実感しました。

(注)その後,死者は5名に増えたと報道されましたが,さらにその後,1名は地震と関係ない原因での死であったことが判明し,現時点では,この日授業をした時点とは異なる「4名の死者」となっています(7/11)

※「6月18日の地震のこと」その2はこちら

——————————————————
橋本京子
大阪府茨木市生まれ。京都で大学生・大学院生時代を過ごす。現在,心理学関係の研究,大学の非常勤講師をしながら,5歳になる息子の子育て中。「人間は“病的な心理状態を普通の状態に戻す”だけではなくて“もともと個人が持っている長所や強みを生かして,より幸せな人生を送る”ことができる。それは“しんどい”“つらい”時にも発揮される人間の力である」ということを実践,研究したいと考えている。