今日は、暑かった。今季のほうれん草の収穫もいよいよ終わりを迎え、また季節の歩みを感じる。春以降のほうれん草は、雨を避けてビニールの中で育てている。ハウスの中は、４０℃を超えてしまう。水やりの為のビニールホースの中に残っている水は、熱くて触ることが出来ないほどのお湯になっている。しかしほうれん草の葉は、触るとひんやり冷たい。根から吸い上げた水を葉から盛んに蒸発させることで熱を逃がしているのだろう。しかし土から抜き取ってしまうと短時間で萎れてしまう。冷やす事が出来なくなってしまった葉は、日光に曝され白く変色しカラカラに乾いてカリカリになる。生きている植物って凄いな。これからの季節ヒートアイランド化する都会に比べ、生きている森はひんやり涼しい。

※京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。