こころ野便り~草刈りをしていると

草刈りは大半を草刈り機で行うが、最後は鎌で仕上げる。鎌を使う時は目線が地面に近づく。するといろんなものが見えてくる。この前は背の高い草に隠れてしまっていた芹を見つけた。以前から有ったのだが、しばらく忘れていた。畑の排水路近くの土手でいつも土が湿っている場所だから、ずっと昔から自生していたのだろう。十派一絡げに雑草と言ってしまうが、それぞれに名のある野草に違いない。中でも芹やノビルなど昔から食されていた草を見つけると嬉しくなる。人間がわざわざ種を播き育てる野菜よりずっと頼もしい。ヨモギも刈っている時とても良いにおいがする。ちょうど今、柔らかい新芽が草餅などに使える季節だ。しかし現代では、厄介な雑草として特別濃い目の除草剤で始末されてしまう存在になっている事が、人間社会と自然との乖離を象徴する存在の様に思う。

※京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら