戦後間もない1950年、京都・西陣に堀川病院の前身となる診療所を作り、「西陣の路地は病院の廊下」を合言葉に積極的に往診活動を行って来た早川一光。「京のわらじ医者」と呼ばれる早川は、1997年から2003年までかやぶきの里・美山町の美山診療所所長、1988年から総合人間研究所所長を務め、常に住民主体の地域医療を実践して来ました。また1987年からはKBS京都ラジオ「早川一光のばんさい人間」のパーソナリティとして、認知症をはじめとする医療相談を受けると共に、平和への思いを語り続けています。
カナリア倶楽部は、そんな早川医師の「自分の体は自分で守る、自分たちの暮らしは自分たちで守る」という自主・自立・共生の思想を継承し、気づき、学び、つながる機会を作って行こうと2017年6月に京都で設立されました。カナリアのイラストの背中に乗っているのは早川医師。両脇で手をつなぐ多種多様な人たちの中にも、よく見ると早川がいます。現在93歳の早川一光の後進に向けた「問わず語り」やこれまで書き溜めた原稿の掲載を予定しています。