以前から用水路や排水路にシジミの貝殻が沢山有ることは知っていた。取水している大きな川から流れこんで来たのだろうとあまり気にしていなかったのだが、先日ふと確かめたい気持ちになって背の高さほどのコンクリートの壁を降りてみた。やはり貝殻は沢山あるが生きている貝は見当たらない。コンクリートの川床に10センチ程泥が溜まっているところがある。そこをほじくって見た。するといるわいるわ1センチから1.5センチくらいのシジミが沢山。ここに居たのかと嬉しくなった。持って帰って家族に見せた。みんなそれをシジミだと認めはしたが、誰も味噌汁の具にしたいとは言わなかった。私も思わなかった。何でだろう。やはり生育環境が気になるのだろうか。母は、昔家の裏にあった水路にいたドジョウやシジミを日常的に食べていたと言っていたが、このシジミは、食べたいとは言わなかった。しばらくきれいな水に入れて飼っていたが、数日後元の水路に戻した。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。