恵まれない境遇の青年がピアニストとしての才能を開花させるヒューマンドラマ。
自らの指で未来を切り開いていく主人公に『アスファルト』などのジュール・ベンシェトリがふんし、彼を導く人々を『神々と男たち』などのランベール・ウィルソンと『ずっとあなたを愛してる』などのクリスティン・スコット・トーマスが演じる。
ルドヴィク・バーナードがメガホンを取った。
《あらすじ》
パリ郊外で家族と裕福ではない暮らしをしているマチュー(ジュール・ベンシェトリ)はピアノが大好きな青年で、表向きはクラシックを否定しながら、ひそかに練習し続けていた。
ある日、パリの北駅に置かれたピアノを弾いていると、偶然通りかかったパリ国立高等音楽院のディレクター、ピエール(ランベール・ウィルソン)から声を掛けられる。
その後警察に捕まったマチューは実刑を免れるため、公益奉仕を命じられた音楽院でピアノのレッスンを受けることになる。
駅ピアノってご存じでしょう? あちこちの駅に置いてあって、誰でも弾いてよい・・・。
そう、あれから始まるおとぎ話です。
「そんなことありえへんやろ?」というぐらい見事に作られています。
ちょっとピアノが弾ける下町の兄ちゃんが、特訓を受けて国際コンクールに出て、優勝して、デビュー!心配いりません、見事に弾きます。こんなことがあったら、苦労しませんよねえ!でも、楽しい夢をありがとう!
★★85点★★