8月になりました。長い梅雨が明けたと思ったら、ものすごく暑いです。先日のお昼間に姫路市内を歩いていたら、スマホに見慣れぬ警報メッセージが…環境省からの危険度★5つ、暑さ指数ならびに「運動は原則中止」のお知らせでした。乳幼児や高齢者は水分を補給しましょうとも記載されていますが、おそらく乳幼児全員と高齢者の多くはスマホは見ていないと思うので、周囲が配慮をして飲み物と休憩を勧めていくことが大事だな、と思いました。
ところで、高齢になるほど、日々の生活の中に不安が増えて来るように思います。私は40代ですが、最近は、若いころには想像もできなかった身体の辛さや、言いようのない気持ちを感じます。歳を重ねるということには良いこともあると思いますが、良いとは思えないことが多いと感じます。そして、長生きすればするほど、認知症になるかもしれない・・・いや、40代ぐらいから実は始まっていると聞くから、もうすでに…という思いもあります。不安がよぎります。暑さだけが生活の悩みではないですね。
さて、7月27日に神戸市内で「日本ホスピス・在宅ケア研究会 黒田裕子記念 神戸フォーラム2019」が開催されました。私はRUN伴兵庫実行委員の担当プログラム「認知症の当事者・家族の声を聴く~認知症当事者と考えるみんなが暮らしやすい地域とは」に参加し、グラフィックレコーディングを担当しました。グラフィックレコーディング(略してグラレコ)とは、従来の主に文字だけでまとめる板書ではなく、絵や図を取り入れて、話し合いの内容を可視化するもので、最近あちらこちらでグラレコが盛んですので、見たことがある方もいらっしゃることでしょう。
プログラムの中では、認知症当事者や家族介護者の話を聞いて、その場にいる人の経験や取り組みも共有し、安心して暮らせる街であるためには何が必要であるか考えました。さまざまな話が出ましたが、まずは正しく理解することが大切です。その為には、当事者や家族や周囲の人や支援者が気軽に寄り集まって、世間話をし、たまに相談もし、必要なところに繋がることができ、地域社会からは離れることなく暮らせるようにできるといいね、という声が聴かれました。
そんなやり取りを、絵を交えながらまとめていくと、あまりの意見の多さに「紙が足らない・・・」というハプニングもありました(何と言っても、進行詳細は打ち合わせ無しで描いているので司会者が次に何を言うかもわからず、描き手はドキドキです)が、なんとか完成。出来上がるとカラフルで絵を交えた板書は、多くの人に写真に収めてもらえました。またいつか、見てもらえる時があるかもしれません。SNSで掲載してくれる人もいるかもしれません。そうやって、聞いたことや話したことが広まればありがたいことです。
描いたグラレコを眺めていると、今はバラバラに活動しているそれぞれが、つながりあって行けると、もっともっと暮らしが楽しく自由になる気がする今日この頃です。