九条葱を定植した。2月の末に種を播き、約2か月間苗を育て、やっと20センチほどに育った。この苗を畝を立てた畑に植え直す訳だ。50日程経てば一人前にはなるが、収穫するわけではない。慣行農法であれば農薬の力を借り綺麗な葱に育つが、有機栽培だと夏の九条葱は、な葱として収穫には至らない。夏の暑さには弱い為、虫や病気により緑の葉が食用にならなくなってしまう。そこでお盆を過ぎた頃から一旦抜き取り干し葱にする。夏が過ぎ、夜温が下がり初めた頃にいよいよ食用としての九条葱の定植となる。収穫は、少し寒さを覚える頃から旬は、霜が降りてからまだまだ先だ。夏に種を播くとなると農薬が必要になるし、秋に種を播けば良い様なものだが、収穫は、春になる。寒い時期に美味しい九条葱を食べたければやはりこの方法しかない。合理的でもなく科学的でもなく生産性の悪い方法かもしれないが「土鍋から立ち昇る湯気を家族で囲む」そんな風景を心に描く。京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。
こころ野便り~九条葱
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