SDGsはどう読むのですか。またその意味は?
「エス・ディー・ジーズ」です。Sustainable Development Goalsの略です。邦訳は「持続可能な開発目標」。2015年9月の国連総会で採択された国際的な活動計画で、2016年から2030年までの15年間に達成すべき目標として17の項目が定められています。さらにそれは169のターゲット(細目)に分類され、途上国のみならず先進国が抱える諸問題が包括的に取り上げられています。詳しくは国連広報センターのサイトをご覧ください。
「持続可能な」とはどういうですか。
人間だれしも豊かな生活を望んでいます。しかし各国が国益を優先し、富の争奪戦をしていたら、人類は破滅してしまいます。そもそも地球の資源は有限ですし、環境の自浄能力にも限度があります。このまま放恣な開発を続けていたら、地球そのものが荒廃してしまうでしょう。破滅に至る道をたどるのでなく、人類が末永く共存できるような形で豊かさを求めなくてはならないとの認識が根本にあります。
しかし国家がそのような行動をとるとは期待できないのですが。トランプ大統領のアメリカ・ファーストのように、どの国も所詮、国益の追求を第一としているわけですし。
実はそこがSDGsの新しいところです。従来の国連決議は、国家に対してなされていました。すなわちそれぞれの国の為政者(政治家)への要請でした。しかし為政者は常に国益に縛られます。ところがいま、我々の前に立ちはだかる問題は、国境を越えた人間の連携が必要なのです。ですからSDGsは、単に各国政府だけでなく、社会の様々な成員や団体、民間企業、そして国際社会の一人一人に直接、行動を呼びかけているのです。この発想はかなり革命的なものです。
で、我々は何をすればいいのでしょう?
たとえば映画「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみの女優エマ・ワトソンさんが、こんな行動の呼びかけを行っています。何かのヒントになるでしょう。
各人が創造的なことに向けて、何かアクションを起こすことが大事なのですね。
そうです。タレントのローラさんや、ロックグループ「クイーン」のブライアン・メイ氏が、辺野古埋立反対の署名を呼びかけたことに対し、不快感を表明したり、「反日」とのレッテルを貼ったりする向きもありましたが、SDGsの観点に立てば、まったく正当な行為です。地球環境の保全という大きなヴィジョンからの行動ですから。
たしかに政治家だけに責任を押し付けるのでなく、我々が地球社会の一員として自覚的な行動を起こすことが大事かもしれませんね。
SDGsはそのよいチャンスです。ちなみに京都市が、SDGsを周知するためのバッヂを製作し、本日から販売を開始したそうです。昨日(1月14日)の『京都新聞』で知りました。京都市中京区の「はあと・フレンズ・ストア」というセレクトショップで売っています。わたしも今日、帰宅途中に立ち寄って、買ってきました。この店の所在地等は次のサイトをご覧ください。
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