夏の間、作業小屋とビニールハウスの間に防草シートを引いている。長靴にくっ付いた草の種をハウス内に持ち込まない為だ。先日その防草シートを剥がした。日光が当たらないので剥がした当初はただの土の地面だが、しばらくすると雑草が芽生えてくる。光に刺激されて眠りから覚める植物たちだ。そこに混じってカモミールも生えてきた。夏の間姿を消している草たちが芽生えてきたのだ。秋は、冬の始まりでもある。この時期夏の草と冬の草が混在する季節。春に花を咲かせる草が芽生える時期、夏草は、種を地面に落とす。地面に落ちた夏草の種は、日中温かい日差しが有っても雨が湿り気を呉れてももう発芽することは無い。今芽生えても凍え死んでしまう事を草達は知っているから。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。