夏は、早朝から野菜の収穫、お昼ごろまで袋詰め等をして長めの昼休みを取る。3時ころから箱詰めをして4時ごろ農作業に出る。4時と言えば夕方だがめちゃくちゃ暑い。国道に設置された温度計は40℃を超えている。畑までの道中、軽トラのエアコンはかけるが窓は締めない。あまり涼しくすると車から降りるときが辛いからだ。昨日は、トラクターで畑を耕していたが風が心地良いなと思うようになったのは日が沈みかけた頃だった。暗くなってきたが作業を続けた。明日の日中に持ち越したくなかったからだ。夕日の赤がだんだん濃くなってくると金星が輝きを増してくる。トラクターを転回させると南の空はもう群青色になっている。半分より少し大きくなった明るい月の下に木星も負けずに輝く。転回が終わったら東の空が見える。東の空はもうすっかり夜になっている。もうしばらくするととても明るい火星が昇って来るはず。三つの惑星がこんなに明るく出そろう事は、あまりないと思う。今日も別の畑でこの星たちと出会う。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。