5月も終盤戦になった(というかほぼ終わりかけ)。5月になるといわゆる「五月病」というのが話題になる。Wikipediaによると「新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称」だそうで。私自身は4月にそれほど大きな環境の変化はなかったが,周りに4月から大学生になったとか,仕事をはじめたという友人知人がいて,疲れが出てないかなと気遣っている。
自分が疲れている,ストレスを溜めているということに気が付けばそれなりの対処もできるが,それを自覚していないととんでもないことになる。
実は私が昔(もう昔のことにしたい…)に調子を崩したのもこの季節で,気が付いたら起きられなくなっていて,気が付いたらふらついて,気が付いたら涙がとまらなくなっていた。前と同じように頑張れなくなっていた。大学院生(しかも4月に環境の変化はなかった)だったので社会人と同列に語れないと思うけれど…。「自分は疲れているはずがない。だって昨年と同じような生活しているもの。同じくらいの効率をあげられるはず」と思い込んで,同じペースで頑張ってたら,ゼミの後で涙が止まらなかったり,ゼミ発表しても中身がすかすかだったり,朝起きるのがますますつらくなったり,と,かえってこじらせた。心身ともに疲れているときに,頭で「そんなはずはない」と思い込むことの怖さも実感した。
「身体・心理・行動」に表れる簡単ストレスチェック https://t.co/vrEzXwrMmM #健康 #医療 #病気 pic.twitter.com/aj4AHWuPZJ
— All Ab🔴ut(オールアバウト)|生活の知恵を毎日配信! (@allabout_news) April 26, 2017
ちなみに,最近企業では「ストレスチェック」を実施することが義務付けられているそうだが(正確には「常時50人以上の労働者が働く事業場では、年に1回以上」)、知人友人,それから私自身の経験からいうと,「これで上司に目をつけられたらどうしよう…」という思いから,あまり正直に答えられない…らしい。
こんな記事も。
見逃さないで!メンタルが弱っているサイン https://t.co/7bFvzhU09N pic.twitter.com/LgCsjTMvWK
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でも,いわゆる「五月病」は自然なことだという意見もある。部下が五月病かと思われたときに上司はどうすればいいか,ということについて書かれた記事。
イマドキ新人部下が五月病に!?上司はどう接すればいいか | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/egvPVIcvHb
叱らない。これに尽きる(笑)
叱らないように、舐められないように指導するのは難しいだろうけど、辞めないようにするならこれしかない···— 長万部幸太郎 (@JL_MD11) May 14, 2018
こじらせると六月病になるよとのこととそれへの対応
コミュニケーション、働くことのギャップも含めて指導、ケアしていく事が求められる。
「六月病」が増えている理由(ニュースイッチ) – Yahoo!ニュース https://t.co/DewB7jlNUl @YahooNewsTopics— シゲ (@chikenger) May 6, 2018
どうすればいいのか,私にはよくわからない。五月病六月病を回避しようしようとすると,かえって「どつぼにはまる」ような気がする。
そんなときこそ,自然が助けてくれるのかもしれないと思う。深呼吸をしたり,自然を見ること…花のうつろいを見たり,青い空を見たり,雨の匂いや風の匂いを感じたり,そういうことをする気持ちのゆとりがあるかどうかを自分に問い直したい。頭で考えるより”感じる”こと,頑張ろう頑張ろうとせずに,ゆっくりぼちぼちいきましょうということが大事という気がする。
もちろん,適切に医療機関を受診するのも大切なことだ(精神科,心療内科,メンタルクリニックはこわくないですし,薬も指示通りに飲んでいたら効くので,恥ずかしいことではない)
なぜ,春…4月になると,学生にも仕事人にも「心機一転,頑張りましょう」ムードが強いられるのだろう。そんなに頑張れモードでいくと緊張できれてしまうよ。そして5月から7月まで祝日ないんだ…。
非常勤講師の仕事で学生に接するときには「学生も疲れやすい」ということを頭において,「ちゃんと休みなさい」「しっかり寝なさい」「出席してほしいけれど,体調が悪いときには這ってでも出席しろとは言いません。体調が悪いなと思ったら栄養と休養をしっかりとりなさい」と言うようにはしている。現在の大学は「前期(春学期),後期(秋学期)とも,全部で15回の授業を確保+期末試験はそれとは別に1回確保」というルールがあるので,前期も後期も祝日授業をする大学が多いのであまり救いにはならないのだが(学生も「祝日は授業があるもの」と思っている。さすがに5月の連休は休みにする大学が多数派らしい)
ぼちぼちいこかという関西弁が私はとても好きだ。
出典はないうえに記憶も曖昧だが,以前に新聞の投書欄に「6月に”雨の日”を祝日にしよう」という投稿があった。
八ヶ岳の6月の様子を見て,和みましょう(外部リンクにとびます)。行きたいなぁ。
(橋本京子)