ポータブルトイレは部屋のどこに置くのが良いですか?
色んな事情でトイレまで行けない時は、居室にポータブルトイレを置くのも一法です。その人の身体機能によって、例えば多少つたい歩きが出来るなら、ベッドから少し離す方が良いでしょう。けれどもベッドから足を下ろして座って、ポータブルトイレに乗り移るには、これも身体機能次第ですが、ベッドの足元側に置くと移乗が楽にできます。テキストによっては「頭側に置く」と書かれているものもありますが、寝ている頭のすぐ横にいつもポータブルトイレがあるのは何となく嬉しくありません。
立つことが出来れば、介助バーを持って立ち上がって、介助バーに少しもたれてパンツを下します。そしてポータブルトイレに座ります。このときに、ポータブルトイレの肘掛け(アームレスト)のために足が下ろしにくかったりすることがあります。そのためポータブルトイレの肘掛けは跳ね上げられるものがお勧めです。
何とか端座位(ベッドの端に腰掛け、両足を床にしっかりつけた座位姿勢)が可能で、そのままポータブルトイレに移れるなら、前提としてパンツをベッドの上で脱いでおきます。パンツの上げ下ろしは、膝を曲げるなど、不安定な動作ですから、どこで行うかは考えておきたいものです。そのうえで、安全にポータブルトイレに移乗できる位置に設置します。このようにポータブルの位置関係は非常に大事です。

※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。