朝日新聞でも取り上げられていたようなので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、大阪府が高校生向けに制作した依存症に関する啓発動画があまりにも酷いです。依存症が病気であることを全く理解しておらず、誤解や偏見を助長し依存症患者の方々を追い詰めたり、必要な治療等から遠ざけかねません(詳細は下記の益田先生の動画などを参照してください)。IR(統合型リゾート)というカジノ場のある施設を誘致する際に吉村知事は「大阪は依存症対策のトップランナーになる」と言ったそうですが、ブービーメーカーの言い間違いだったのではないかと思います。
経緯については、こちらの2つの記事に詳しいです。
内容の酷さもさることながら、「有識者会議」と名乗っている会議に専門家が一人もいなかったことなど、このような酷い動画を作り、公開するに至った経緯こそ重要かもしれません。現在の大阪の行政に、依存症という病気の実際について知ろうという姿勢が一切ないことが明らかになったのだと思います。
具体的にどう酷い、間違った内容の動画であったのかについては、精神科医の益田裕介さんが詳しく説明しています。You Tube動画とXを挙げておきます。
「ギャン太郎」動画はこれからカジノを作ろうとしている大阪府が自らの無知、無関心を露呈したような内容だった。
「注意喚起」にとどまらず、医学的根拠に基づき、当事者を孤立させない内容であるべき。
本来作成されるべきだった動画の5つのポイント
1.…
— 益田裕介@『AIメンタルケア入門』著者 (@wasedamental) January 28, 2026
抗議を受けて、動画公開は停止されました。ただ、本当に反省をしたのかどうかは謎ではないかという指摘もあります。
大阪の家族会メンバーが「ギャン太郎」のことを質問する気満々で、本日行われたIR住民説明会に出かけたところ、最初っから最後まで手を挙げ続けたにもかかわらず、あててくれなかったらしい。ダメだこりゃ。
昔、私が行った時も絶対あててくれなかったもんな。
姿勢が全然変わってない・・・— 田中紀子 Noriko Tanaka (@kura_sara) January 30, 2026
公開停止したということなので、責任者に再び取材しました。
残念ですが、まだ何が問題だったのかよくわかっていない印象を受けました。
なぜ「間違っていました。専門家や当事者、支援者の声を聞いて作り直します」と言えないのかなと思います。@nonbeepanda https://t.co/OijZVoc9WV
— 岩永直子 (@nonbeepanda) January 29, 2026
精神科医で産業医として行政の仕事もしているという堤先生のこちらの指摘も、ぜひ聞いていただきたいと思います。
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