他にもトイレで使うと便利なグッズはありますか?
便座を便器の上に置くと少しすき間があるので、座って排尿した時に便座のすき間から尿が外に漏れることがあります。その対策として、尿を吸ってくれる小さなパッドがあります。漏れがなければ便器の外側や床が汚れることはないのですが、便座からの伝い漏れが案外あるので、このパッドは結構人気商品です。便座の前の湾曲している部分に貼り付けておくと掃除が楽です。麻痺があったり、体が不自由になってトイレットペーパーが切りにくい時には片手で切れるトイレットペーパーホルダーやティッシュの様に1枚ずつになっていてトイレに流すことが出来るティッシュペーパーがあります。ポップアップ式で1枚ずつ出て来るので、昔のちり紙の様に一度に何枚もつかむことがないので、便利です。
それからトイレで気を付けないといけないのは、トイレマット。マットが動くと危ないので、厚みがなくて床に置くだけでマットがピタッと吸着するものがおススメです。ふわふわのマットで動かないものは色々ありますが、厚みがあるとつまずく原因になります。マットは敷かなくても良いと思いますが、床が汚れるのが気になったり、何か床に敷きたい場合は、吸着タイプのマットが良いでしょう。履き替える手間が転ぶ原因になっても困るので、長いマットを置くのであれば、トイレ用のスリッパに履き替えなくても個人的には良いと思います。但し、すり足になって、つまずくリスクがあると思ったら、薄い吸着マットに交換する方が良いでしょう。トイレは狭い空間で色んな動作をするので、転倒のリスクがあります。それらを助けるという視点で用具をしつらえていくと、トイレの使い勝手が良くなります。

※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。