１１月２５日は、私が、３８年前に宗谷岬から京都までの徒歩の旅で京都の自宅に到着した記念日だ。でも、旅は、まだまだ続いている気がする。徒歩の旅の計画を両親に話した時、母親が「北海道で熊に襲われたらどうするの！止めなさい。」と本気で反対していた。その時は、心配し過ぎだと気にもしていなかったが、今なら多少躊躇するかもしれない。また、その時無農薬の野菜作りがしたいと父に打ち明けたら「農薬を使わずに野菜が育つわけないやろ！阿呆な事言うな！」と一括された。今なら少し躊躇するかもしれない。３８年前と前提にすべきことがいろいろと変ってしまった。その時２２歳の私の直感としてこうなる事への警鐘を鳴らしたいと思っていたから。さてこれから何が出来るだろう。

京滋有機農業研究会　会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。