お米不足と価格高騰に関する私見

6月に入り、2025年もあっという間に半分近くが過ぎましたね。お正月に「2025年もお米が不足しそうです」という記事を書きました。


読んで下さった方は心づもりをされてたと思いますが、半年近く経った今、備蓄米の殆どを放出する事態になりましたね。1月の記事から基本的な考えは変わってないんですが、自分なりに思うことを綴ってみます。

2024年6月15日に近所のスーパーで撮ったもの。近所では比較的お米が高い店だけど、1年前はまだ単一銘柄米が5キロ2780円。

政府の減反政策がベースにあることは確かだと思いますが、私が買っているお米は2022年から2023年には5キロで100円しか値上がりしていませんでしたし、完売が続くことはありませんでした。何故昨年から急に米が不足し、価格が高騰したのか?猛暑の影響で2023年は一等米が少なかったのが、まずあると思います。6月には「令和5年度の米は天候不順で白く濁った米が多く入っております。ご理解ください」の表示を近くのスーパーで見かけました。そして南海トラフ地震臨時情報以降、品薄が顕著になった為、2024年のお米を早く流通させましたが、2024年も一等米は不足気味で、先食いした為にお正月の予想通り2025年も夏前に品薄に。実は国が発表する作況指数と販売できる品質の米の量とはかなり差があるんですね。

現在は本来なら売り物にならない品質のものがブレンドされて販売されている様です。

で、一等米が少ないうえにJA以外の業者がより高値で買っていくので、JAは買い負けて十分な量のお米が確保できなかった。

全国の生産量に占めるJAの割合は26%とのこと。

それで政府に備蓄米を出して欲しいと要請したんですね。昨年は備蓄米は出さないと江藤さんは頑なに言ってたのに今年になって妙なタイミングで出すことを決めたのは、JAに頼まれたから。だからほぼJAが落札したのだと思います。2月にトモ農園さんが語っています。

そしてお正月の記事にも書いた堂島の米先物取引の解禁と農林中金の巨額損失の影響です。米が投機の対象になった為に価格は下がるどころか上昇。そこでJAはもっと高く売って損失を少しでも穴埋めする為に備蓄米を出し渋り、価格が更に高騰、店舗からお米が消える店が続出したのではないかと。

今回の随意契約で出す備蓄米が底をついても、それまでに選挙があれば政権や与党としては良いんですよね。小泉米で支持率アップしてる間に衆参同日選挙なんて噂も出て来ました。

まぁミニマムアクセス米も出すと言ってる以上、今後は輸入米を奨励するんでしょう。一等米は高値+輸出用、質の悪い米や輸入米を庶民は食べる流れではと予測します。JAを株式会社化して外資に売りたいという話もありますね。

JAも問題あるけど、JAだけを悪者にするのは危険。値段に惑わされず、日本の米農家を守る為の消費行動が大切なのではないかと思っています。(モモ母)


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