40年ほど使っていたエンジン付きの刈払い機が壊れた。直してもらおうと機械屋に持ち込んだが「部品がもう無いので直せない」と言われた。エンジンは元気だったので諦めきれずいろいろ考えるうち、壊れた部分を取り外し別の機械として使える事が分かった。草の刈払い機が、草削り機になった。若い雑草を回転する刃が表面の土ごと削り取ってしまうのだ。作業幅は、10㎝程度。この秋草茫茫になっていた畑を借りて作付けを始めたが案の定すごい量の雑草が芽生えたばかりの野菜を覆い尽くそうとしていた。どうしてこの雑草を退治しようか、鍬で削り取るのにかなりの時間を費やすだろうなといろいろ作業方法を思案していたところだったので早速この草削り機を試してみた。鍬を使った手作業程丁寧ではないがスピーディーに作業が出来て良かった。機械屋も新しい機械を薦める事無くスクラップの中から使える部品を移植してくれた。それが、嬉しい。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。