前回記事「不登校をめぐる危なっかしい動向」のその後の動きを紹介します。
東京新聞が全体像をまとめている記事がありました。
「登校すれば幸せ」とは限らない 不登校対策で民間業者と「連携」した板橋区の迷走 政治家の影もちらついてhttps://t.co/vwU63vQ0b9
— 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) August 17, 2024
前回の記事では、板橋区はスダチ(会社名)と「連携」すると決めておらず「話を聞いただけ」だと書きましたが、連携に向けて進みつつはあったようです。
スダチ問題。「お試し」という形で、2校で連携が実際に始まろうとしていました。
私達が教育委員会指導室に説明を求めに行ったのは13日朝9時。
指導室長不在で職員の方の対応は「スダチも多様な選択肢の一つになりうるかもしれない」云々。
ここまで「騒ぎ」になるとは思っていなかったのではないか? pic.twitter.com/ydBlYls3lf— くらしにデモクラシーを!板橋ネットワーク (@kurademo) August 16, 2024
東京新聞の記事にも少し書かれていますが、国会議員も含めて政治家からの後押しもあるようです。
なお、教育立国推進協議会とスダチ社との関係についてはスダチ社自身がこちらの動画で語っています
下村氏からの依頼があって政策提言にあたっての資料作成などに携わったとのことですhttps://t.co/YgBHobwzte pic.twitter.com/PCkvSzm7kl
— ほづみゆうき@データ分析に基づき、子どもにも大人にもやさしい中央区を作ります (@ninofku) August 16, 2024
実は、心理学者の中に、スダチと連携している人もいるのです。不正をしているわけではありませんが、研究倫理上、大きな問題だと思います。こちらの心理士の方が、問題点のポイントを解説しておられます。
マニュアル通りに素人がやると、極めて危険性があり、親と子に、取り返しのつかない傷を残す。傷ついた家庭の体験者の生の話が聞こえてこないのは「9割は親が解決できる」という言葉で親の責任と思い込まされ声を上げることが難しい。以前、戸塚ヨットスクールの手法があったが、その被害を想起する。
— 岩立哲治 (@iwatate1017) August 18, 2024
板橋区とスダチの連携話はひとまず消えたようには思います。しかし、不登校が増え続けている現状は、こういう会社にとってはビジネスチャンスなのでしょう。子どもたちを守るためには、保護者の孤立(特に母親の孤立)の解消が急務です。こちらの方の体験談が参考になると思うのですが、お母さんたちは、子どもと学校、夫など他の家族、親族との間で板挟みになって苦しんでいることが多いです。また昨今は、「不登校でも良いよ」という態度をとる人が増えてきているのですが(それ自体は悪いことではありませんが)、有害な無関心であることも少なくなく、当事者と保護者の孤立が深まることもあります。
フォロワーさんの、「公的支援が薄すぎて、(不登校ビジネスに)つけ込まれる」
が、まさにそれな!すぎて。(横なのでインリプ遠慮しました)
公的支援どころか、有識者(担任教師、教頭、校長)の理解も薄くて、夫の理解も薄い。母子の孤立感半端ない。
お盆も過ぎたし供養がてら自分語りするわ
— ひろ香 (@Hiroka_hir) August 18, 2024
以前に照会したことのあるカモラジオ(学校にいかないカモラジオ)の放送も続いています。ぜひとも、ゆるっと聞いてください。京都新聞に紹介していただきました。
滋賀で注目「学校行かないカモラジオ」 不登校の子の家族らに向けてネット番組配信中 https://t.co/Xpt2AE5aS8
— 京都新聞 (@kyoto_np) August 28, 2024
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