今年も想像通りにとても暑い夏になっています。体調はいかがでしょうか。
エアコンで冷えた室内と、40度近い外の気温差に、身体もいつの間にか疲れています。もう、起きていても寝ていても疲れる一方。暑さというものを、恐ろしく感じます。
先日、7月下旬に輪島市へ行く機会がありました。元日の地震から7カ月近くになる頃で、金沢から輪島市までのハイウェイは一部で交互通行が残っているものの繋がっていて、金沢から輪島市まで自動車で2時間ほどで着くようになっていました。先月行った人の話では3時間程度かかると聞いていたので、道の復旧が進んでいることは良いことですね。
一方、市内には多くの崩れた家が撤去されずにそのまま残っている状態で、道を超えて屋根瓦が崩れてきている場所もあります。更地になっている場所もありますが、街の中を見渡す限りでは、撤去されていない崩れた家屋が目立ちます。
また、水洗トイレが復旧している個所も、市役所等限られているとのことでした。
仮設住宅の建設は進んでいますが、資材調達の影響か、様々な見た目の仮設住宅がある印象です。
輪島市の場合、高齢化率が高く、つまり介護や支援が必要な方が多く住んでいらっしゃったことで、介護や福祉や医療産業は地域の人の就労先として大きかったと思います。震災で、介護施設や事業所がダメージを受けサービス提供が難しい状況になり、また、在宅で暮らしていた人も広域に避難していることから、今後の生活再建や復興に関しては、「どの場所で、どの様な生活を送るか」を考えることは、住む場所と介護サービスの確保とタイミングの兼ね合いで、判断がとても難しいものになりそうです。
「故郷の我が家で暮らしたい。最期もそこで迎えたい。」
そんな思いを実現するために、住む場所の確保と、医療福祉サービスの確保は欠かせません。
ケア付きの仮設住宅の建設案や、仮設のサービス付き高齢者住宅の建設案、ヘルパー事業所を備えた仮設住宅エリアの設定など、いろいろと介護を確保するための案はありますが、だからといってそれがすぐに実現するわけでもなさそうです。
法律や財政や、その他いろいろなことが、アイデアに制約を課すようですが、法も財政も人間社会が作り出したものです。ですから、私たちが考えて変えていくこともできるのではないかと思います。
高齢化率はこれからも高くなる見込みです。
さまざまな災害はこれからも日本各地で起こるでしょう。
限られた資源とマンパワーを上手に活用して、私たちは生きていかなければなりません。
地震や台風を防ぐことはできませんが、そこから起こる人と生活への悪影響は、私たちの工夫や協力で減らすことができるはずです。
アイデアを出し合い、難しいと否定するのではなく、実現できる方法を探してやっていくことが大切です。
そして、自分でできることも続けていきましょう。
まだまだ暑い日が続きます。急な停電に備えて、冷凍庫にペットボトルの水を凍らせておきましょう。氷を作っておくと、急な停電時に冷凍庫や冷蔵庫の温度上昇をおさえられます。エアコンが使えなくなった際に体を冷やすことができます。飲める水やお茶を凍らせておけば、溶けたものを飲むこともできます。日ごろから備えておきましょう。