7月7日は東京都知事選挙ではありましたが、私の故郷の日野町では町議会議員の補欠選挙がありました。にしきど由佳さんという方が立候補、無事に当選されました。
比較的若い世代の女性議員の誕生ということで、これからの活躍を期待したいです。
さて、世界各国でも選挙の多い今年、イギリスの下院選挙での女性候補者に対する攻撃がBBCで取り上げられていました。演説妨害や本人やスタッフに対する嫌がらせなど、身の危険を感じることもあるとのことで、残念ながらどこの国でも起こることのようです。
女性政治家が自身らへの攻撃を公開の場で語ることは今日の社会ではこの上なく重要で公的なことである。イギリスでも女性政治家へのハラスメントを「民主主義への攻撃」と指摘する声がある。
Female MPs call harassment an assault on democracyhttps://t.co/G542QA4ymw— おきさやか(Sayaka OKI) (@okisayaka) July 13, 2024
日本でも近年、報道されることが少し増えてきたように思います。
女性議員を追いつめる“選挙ハラスメント”の闇 – ジェンダーをこえて考えよう – NHK みんなでプラス https://t.co/usSVdryXpc
— なんと今日Cu△ (@TNE) February 17, 2024
この話題で思い出すのは、2020年にアメリカのコルテス議員によるこちらの演説。彼女を侮辱した男性議員に関する指摘で、大変素晴らしいので是非、聞いてください。
「妻や娘を持つことは、立派な男性である証拠ではない。尊敬と品位を持って接する人が立派な男性なのです」。共和党議員に「この阿婆擦れ」と汚い言葉で罵られたアレクサンドリア・オカシオ=コルテス民主党議員。彼女は尊敬と品位を持って、見事そして痛快なまでの反論演説を展開した。 pic.twitter.com/Xh0a8htqu1
— Brut Japan (@brutjapan) July 26, 2020
当該の男性議員は、彼女に酷い言葉を投げておきながら、「自分は女性に差別心を持っていない。自分には妻と二人の娘もいるのだから」ということを言ったようですね。それに対してコルテス議員は、「私に投げつけられた言葉を、妻と娘に投げつけても良いと言っているようなもので大変残念」と述べていて、本当にその通りだと思いました。
ノルウェーでも、アジア系の女性議員に対して酷い嫌がらせがあるようです。他方で、彼女とは政治的立場の異なる男女の政治家たちから、それらの嫌がらせに対する批判の声も上がっているとか。
ノルウェーでも本当にミソジニーひどい。と思いながら読んだけどこれが日本でも起きるかが違うのでは。日本でもこうであってほしいけど…
「数年経つうちに「緑の環境党」とは、本来は政策では絶対に折り合わないだろう、中道右派や極右政党の議員たちまで彼女を守り始め」https://t.co/U1pE92mpVx
— 弁護士 太田啓子 「これからの男の子たちへ」(大月書店) (@katepanda2) July 14, 2024
だいぶ前のことになりますが、土井たか子さんが女性初の衆議院議長になったときのことです。土井議長に対する男性議員の失礼な言動が多かった記憶があります。国会中継を見ていた母が、「登壇する時には議長に一礼するものなのに、土井さんに礼をする人はいなかった。(当時は自民党だった)田中真紀子さんだけが、きちんと礼をしていた」と、よく言っていました。
そのころと比べると、日本も少しは変化しています。他方で、世界屈指の大きなジェンダーギャップの要因は、政治分野と経済分野でのジェンダーギャップの大きさによるという現状があります。政策への批判ではなく、女性が政治家であることを攻撃するのは、BBCニュースにもある通り、民主主義への攻撃だと言えると思います。
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