収穫した野菜を出荷用に掃除をすると大量の野菜屑が残る。そのまま畑の片隅に積み上げておけば腐敗しながら時間をかけていずれ土に返ってゆく。しかし腐敗の過程で野菜の病気の原因になる事も考えられる。今年の春キノコの廃菌床を大量に畑に入れて失敗してから一旦廃菌床と発酵肥料を混ぜてみた。すると非常に高温で発酵し短期間でカラカラに乾燥した状態になった。さらにそこへ野菜屑を入れて撹拌すると野菜屑の分解も早く進んだ。野菜を出荷していると日々大量に出る野菜屑を堆肥として循環再利用する為の良い方法になるかもしれない。刈り取った雑草も後始末に困る。以前雑草を堆肥化して失敗したことが有る。それに含まれた雑草の種ごと畑に撒いてしまったため折角手入れをしていた畑が、草だらけになってしまった。高温で発酵させる事が出来れば草の種を死滅されられるかもしれない。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。