廃菌床をいつも貰うキノコ農家の栽培ハウスの前に菌床が山積みになっていた。新しいものとの入れ替え時期が来たのだろう。土作りのために腐植の材料として畑に漉き込みたい。しかし、今回のキノコバエの食害の件で躊躇している。実は、入れる量や、時期など適切な方法が分からないでいるのだ。長い目で見れば、良いに決まっている。近くにその材料を提供してくれる人がいるご縁を無駄にしたくない。還暦を前に後何回野菜がつくれるだろうと思ったが、新しいチャレンジの為の勉強はずっと続くのだろう。「魚は、山が育てる。」と言う漁師さんの言葉を聞いたことが有る。自然は、その場だけで完結している訳ではない。畑もそうだ。しかし、畑は、人が作ったもの。人が介在しないと自然との繋がりが保てない。この矛盾を止揚する為に頑張りたい。その方法が有機農業だと思っている。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。