お昼は、妻と息子と三人でお弁当を食べる。石油ストーブの上で魚のみりん干しを焼いたりかす汁を温めたりする。食べ終わると暫く休憩する。暖かい日には、ビニールハウスの中で土の上に寝っ転がる。背中や腰の部分に少し土を盛りその上に寝るとうつむき仕事で丸まった背中や腰が伸ばせる。穏やかな冬の昼下がり。前日の雨の後、春を思わせる日差しを受けて野菜の顔色も変わった。しかし、季節は、まだまだ寒の内、この後の強い寒波が、怖い。地震の被害を受けた地域も大雪の予報が出されていた。避難生活がさらに辛いものにならない事を祈る。農園での生活は、一昔前の様だけれど石油ストーブで芋を焼いたりおかずを調理したり古くなった非常食を食べたり万が一の時の準備にもなっているような気がする。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。