梅雨の大雨で被害が出ていると言うニュースを見ていた母が気の毒だと言いながらも「私らの小さかった頃もしょっちゅう水に浸かってたな~」と言う。「けど幼稚園に一人で行ってたで」との事だった。水に浸かると倒れていた草が立ち上がってそれが水路と道路との境の目印になって水路に落ちることはなかったと言う。そう言えば、大雪の時孤立してしまう集落も昔は、それを前提に半年間暮らせるだけの準備をして冬ごもりを行なっていたように聞く。干物・漬物・芋に豆いろんな食料が普段から蓄えられわざわざ災害用の備蓄をしておく必要もなかったのだろう。便利になると弱くなる。豊に成ると弱くなる。自分も含めそう言った側面は無いだろうか。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。