はいせつよもやま話~車椅子で段差をこえる時のコツ

No Picture車椅子で段差をこえる時のコツを教えて下さい

車椅子で段差をこえる場合、そのまま押して前進するよりも、後ろ向きになって介助する人が先に段差をこえてから車椅子を引っ張る様にしてこえる方が安全です。後ろ向きになることで大きな車輪(駆動輪)でこえることが出来るからです。。少しの段差なら足元についてるティッピングレバーを踏むとキャスター(小さな前輪)を浮かせることが出来るので、キャスターを少し上げれば大きな車輪でこえられます。但し段差が大きいと、前についているキャスターをかなりあげる必要があり、車椅子が後ろに傾きすぎると、乗っている人は怖い思いをします。キャスターは段差をこえられないものだと思って、使い慣れないうちは、後ろ向きになってこえた方が安心です。踏切で線路を渡るときも同様です。そのまま押していってキャスターが線路に挟まると危険です。その際には「これから後ろを向きます」と事前に伝えておくと乗っている人も安心されるでしょう。
車椅子に乗っている人にとって前をあげて体が斜めになるのと、後ろ向きに段差をこえるのと、どちらが怖いかは段差の高さにもよりますし、介助をする人のテクニックにもよります。キャスターをほんの少し上げただけでこえられる程度の段差であれば、前向きに進んで一瞬キャスターを浮かせてこえれば良いでしょう。介助する人は出来れば実際に外出する前に誰かを車椅子に乗せて、少し練習しておいた方が良いですね。ティッピングレバーをどうやって使うか、どれくらいの段差ならこえられるか、キャスターをあげる角度も含めて事前に練習しておくと自信もつきます。

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「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。


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