結婚した年に入団した地元の消防団を31年勤め、今年退職する事になった。仕事が忙しかったので両立するのはなかなか大変だった。阪神淡路大震災や東日本大震災、度重なる大きな地震や近年激甚化する台風や洪水の被害。行政に頼るだけでなく地元の有志が横の繋がりをもって組織立った活動をする事の大切さを知っている。でも日頃の訓練や火の用心などの災害予防の呼びかけだけでなく火災・交通事故・異臭騒ぎ・救助・自殺騒動から警報機の誤作動まで様々な出動要請があり結構疲れる事も多い。しかし地元で暮らしながらも職業の違いなどで出会うことのなかった人達との繋がりが出来た。地域で暮らす一員だという自覚もできた。人との繋がりが希薄になりつつある社会の中で貴重な体験が出来たと思う。前世紀からの古めかしい遺産の様な組織だけれど息子にバトンを渡すことにした。皆に可愛がられ成長し仕事だけでなく社会からも頼られる存在になってほしい。
京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。