こころ野便り~二羽の鳥

野菜の生育に時間のかかる冬季には、ある程度大きくなった野菜の条間に浅く中耕を兼ねて溝を切り、そこに自家製の発酵肥料を筋状に追肥する。その筋状に施した肥料が小鳥によく穿られる。肥料に涌いた小さな虫が目当てだと思うが決まって二羽のセグロセキレイがやって来る。色の薄い方が、賢く色の濃い方が乱暴者の様だ。二羽とも収穫作業をしている私の直ぐ傍まで来る。根に付いた土を掃う時一緒に落ちた小さな虫が、見付け易いのだろう。今年は、久しぶりに種バエの幼虫が野菜に付いてしまった。野菜の傷んだ葉を掃除しながら胡麻粒代のその幼虫を保温用の不織布の上にまとめて置いてやった。しばらくすると私の行動を察したのか色の薄い鳥がそれを見付けて啄ばんだ。色の濃い鳥は、私に近づいた色の薄い鳥を攻撃的に追い払う。でも不織布の上の虫には、気付いてない。何度やっても同じことを繰り返す。そのうち薄暗くなり始め色の薄い鳥は、攻撃されるのが嫌になったのかお腹が膨れたのかどこかに飛び去ってしまった。色の濃い鳥は、相変わらず不織布の餌には気付かないまま私の周りをウロウロしていた。難しい事考えていたのに小鳥に癒された。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら


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