耳が聞こえにくくなった時に使える便利グッズはありますか?
耳が遠くなくったら、まず補聴器が思い浮かぶと思います。補聴器はきちんと耳の状態を検査して、その人に合わせて使うものですから、使うことが出来れば補聴器がおススメです。但し補聴器はずっと耳の中に入れっぱなしにしておくものなので、慣れにくい人もいます。聞こえの世界が変わるのに違和感があって、敬老の日などに高い補聴器を子供からもらったけれど使えなかったという人もあります。うまく使えば補聴器は絶対おススメなのですが、使えない、使いたくないという人が少なくありません。
補聴器が使いづらい場合はその人が何を聞きたいか、テレビの声がちゃんと聞こえる様にしたいとか、孫や家族の話が聞きたいとか、聞きたいものによって対処の仕方が違います。テレビの声を聞きたいなら、その人だけに音声が大きく聞こえる様になるワイヤレスのものがあります。ペンダント式で首にかけておいて、声が大きく聞こえるものもあります。誰かの話し声を聞きたい時は小さなヘッドホン式で相手と自分の間に集音器を置いておいて、ワイヤレスで自分の耳に聞こえる様にするものもあります。電話の受話器みたいに耳に当てている間だけ、音が大きく聞こえるものもあります。これらが便利なのは、いらない時はすぐに耳から外せるので、テレビを見る時だけ使うといった様に自分が必要な時だけ使えることです。そして何より補聴器に比べて安価です。補聴器が使いづらい人は、こうした助聴器、集音器と言われるものを試してみるのも方法です。
このように言葉でお伝えしても、分かりにくいと思われるかもしれません。そのような場合には、介護ショップで総合カタログを入手してください。そこにはここでご紹介した製品が掲載されていますから、関心があるモノがあれば、ショップの方にお尋ねください。
※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで。