度々、防災について書いていますが、皆さんの防災活動は進んでいますか?私は最近、備品チェックを兼ねて寝袋を使って、部屋の床で寝ることがあります。当初はお試しで1回だけのつもりでしたが、フワフワの肌触りと少し窮屈な袋が、思いのほか寝心地がよく、「疲れた。今日は、リビングで寝袋で寝よう!」と、ストレス発散の一つになっています。防災グッズでも、日常に使ってみるといいですね。
しかし、自分の身の回りや部屋の中は着々と防災、避難準備を進めているのですが、地域で協力体制を作るとなると、簡単ではありません。私は現在賃貸住宅に住んでいますが、私が住む地域では賃貸の住民は自治会に入ることはなく、ご近所には名前がわかる人は全くいません。私は今年の春に転居したのですが、転居前の場所でも、今の場所でも、状況はそう変わりません。私のような世帯が、少なくともこの周辺の賃貸住宅にはいくつもあるのだと思います。
2021年5月に災害対策基本法が改正され、自然災害の発生に備えて、高齢者等が必要な支援を受けて逃げられるように、個別避難計画を作ることが市町村の努力義務になりました。実効性のある計画を作ることが大切です。支援する人の確保を考えると、そこに立ちはだかる壁はとても大きいように感じます。特に私は、私自身が地域社会では賃貸住宅の住人となっていて、しかも、子育てをしていないことからママ友などもなく、地域に根を張れる切っ掛けも持てずに今日までやってきてしまい、地域にかかわるきっかけもありません。
私のように、地元の実家暮らしではなく、そこから離れて暮らし、子育てをする機会を持たず、仕事を中心に社会参加をして生活している人は少なくないと思います。男女年齢関係なく。地域に潜在する住民のパワーは、たくさんあるでしょう。
「個別避難計画を作る」というのは、その必要性の背景としてはとても大切なものであるのは間違いありません。計画をつくり、いざという時に、早めに、必要な支援をしながら、みんなで助かろうという考えは素晴らしいものです。なんとかして、それを実現していきたいと思います。しかし、具体的に考えると、やはり特に支援者確保については、人口比率変化や高齢化率増加を理由に、困難に思う場面があることも確かです。
そう簡単に解決できるものではないのかもしれません。
考えながらも、できることを進めていかなければなりません。
さて、秋も深まり、冬を迎え、年末年始は楽しい時期。もし、家族親族が集まる機会があるなら、是非、まずは、自分と家族の防災を進め、避難場所や避難条件の確認を行ってください。高齢の父母や祖父母に会う機会があれば、家具の固定や高いところの荷物を下ろしながら、いざという時について確認ができると良いでしょう。
今年ものこり、あと少し。私たち一人ひとりができる防災避難準備は、今年のうちに!