毎年　毎年、同じ場所で同じものが同じように収穫出来ます様にと百姓は願う。基本百姓は、保守的だ。進歩や発展・成長とは、無縁の様にも思う。だから面白くないと少年期には思っていた。青年期には、有機農業に目覚め他と同じでないことに面白みを感じていた。壮年期、子育てをしながら毎年、同じ場所で同じものを同じように収穫する為の努力に忙殺された。そして昔なら人生を終える頃合いを迎え息子に今までやって来たことを伝えようとしている。しかし、現在まだ人生は、かなり残っているようだ。今のところ只の夢だがやってみたいことがある。それは、大豆作りだ。
比較的大規模に大豆を作りタンパク源を確保しつつ大豆の残渣で大豆畑の面積の１０分の１程度の畑で今と同じ様な野菜作りがしたい。大豆畑では、肥料を使わずダム等に貯まった山からの堆積物を使う。河川が肥沃で平らな土地を作ったことを人的にやるイメージだ。ダムに溜まった厄介な堆積物が、資源になるかもしれない。１０年位前から考えていたけれど世界のサプライチェーンの欠陥が見えた今試してみる価値はあると思う。それで毎年、毎年同じことが出来る様になればいいと思う。ただ、自分だけではどうすることも出来ないし、大豆も枝豆しか育てたことがない。夢でしかないが、夢見ることは、楽しいしひょんなことで足掛かりが出来るかもしれない。・・・夢を語ったところで昨年から続けてきた「農業について思う。」のシリーズをこれで一旦終えたいと思います。もし夢が実現しそうならまた続きを書きたいと思います。　ここまで読んでいただき有難うございました。

京滋有機農業研究会 会長の田中真弥さんが無減農薬野菜などの宅配サービスの会員向けに連載しているコラム「こころ野便り」を当サイトにも掲載させて頂いています。前回はこちら。