車椅子で外出する際に面倒だからと靴を履かないで靴下履きでフットレストに足を置くことがあるのですが、ぶつけたりすると危ないので、何か足を守るものを履く様にしましょう。楽だからとスリッパを履く人もありますが、スリッパは脱げやすいので、かかとがきちんと入るものの方が安心です。面倒でも脱げにくいものを選ぶことが大切です。介助する人にとっては靴の着脱が大変かもしれませんが、最近の靴は甲の部分が大きく開くモノもあります。またスリッパの後ろにヒモをつけて脱げないようにすると良いかも知れません。とは言え、靴の方が見た目も良いですし、スリッパだと足元も危ないので、きちんとした靴を履いてもらいましょう。
介助者が車椅子を押す場合は介助者が荷物を車椅子のハンドルに下げたりして管理しますが、一人で外出するときは、膝に荷物を置いたりします。初めて車椅子で、一人で外出する場合、貴重品は取り出しやすいか、どんな鞄が楽かなど、外出の前にシュミレーションするのもいいかもしれません。車椅子に取り付けられるペットボトルホルダーもあります。どこにユニバーサルトイレがあるのかも調べておいたほうがいいですね。買い物をしたときには、自分で持って帰れるのかも考えておきましょう。つまり目的や帰りのことも考えながら無理なくお出かけするのが良いですね。
※「高齢生活研究所」所長 浜田きよ子さんの排泄や福祉用具にまつわる話を、毎月紹介しています。前回はこちら。排泄や介護に関する相談は排泄用具の情報館「むつき庵」まで